探偵のエクリチュール

おまけ

(同人誌として発行した際、クリアカバーで以下の■■■の部分の台詞を隠していました)

「ホームズ、どうしたのこんなところで。窓際でぼんやりしているなんて珍しいね」
「何、珍しく晴れているとほかの英霊たちが騒いでいたのでね。■■■■■■■■■■■■■■■■。見てご覧よマスター」
「あ、皆で雪合戦してる」
「■■■■■■」
「……ホームズは参戦しないの?」
「いや、私は遠慮しておくよ。雲行きと現在の気温から考えて、おそらく十分と経たず吹雪始めるからね」
「そんなことまでわかるんだ。探偵ってすごいな」
「それはすごいというより、安堵だ。マスター。君でもコツさえ掴めば、カルデアのような限られた条件の天気を当てることなど、容易いだろう。しかし君は私を〈探偵〉だと知っている。だから、探偵らしく推測を断定口調で話した私と、君が無意識下で求める〈探偵〉の口調が一致して納得しただけに過ぎない。何かを明らかにしたという行為が重視される。究極的には、私が口にする事実のレベルは関係がないんだろう。ある哲学者の言い方を真似するならば、『探偵のエクリチュール』とでも言おうか。■■■■■■■■のは、真実であるかどうか、それが第一だ」
「真実…」
「ああ、そうだマスター。真実の価値の判断は、君自身がきちんと考えて行うことだ。■■■■■■■■■■■■」
「なんだか、オレにはよくわからないな」
「まあ、戯言だと思ってもらって構わない。……ほら、マスター。雪が降ってきた。■■■■■■」
「あ、皆、戻ってくる」
「■■■■■■■■」
「お出迎えしよう」
「はじめに飛び込んでくるのは誰か教えてあげようか」
「えー誰だろう?……待って、オレも考える」
「おや? ■■■■?いいとも、よく考えたまえ」

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